2020年度 日本デザイン学会 秋季企画大会

2020年10月24日(土)10:00-17:45
オンライン開催(zoom配信)

無料・参加は日本デザイン学会会員に限ります


(2020.10.21 パネルディスカッションのサマリーを追記しました)



はじめに

私たちは、多様な立場の方々と関わりながら、新たな価値観や商品・サービスなどを共創していくことが求められています。
つくる社会や生活では、進化するデジタル経済とその先にあるSociety 5.0などに向かうことが期待され、AIやIoTの社会実装などが加速しています。
そのなか、これまで以上に、新しい思索や行動による創造など、人間にしかできないことが問われてもいます。諸問題を乗り越えて正解をつくるために、他者との創造的な活動の重要性が増しています。


一方、デザインは、あらゆるコトやモノなどに関わり、遍在していると言えます。そのなか、これまでのユーザー中心や参加型など、昨今のビッグデータの活用や集合知による意思決定など、デザインの思考や方法は様々な試みがされています。
しかしながら常に変わらないのは、創造すること、クリエーションです。
今日のデザイナーは、先導的だけでなく協働的なかかわりがより重視され、個人とチーム、リーダーシップとメンバーシップなど、新たなクリエイターとしての在り方や能力が望まれています。


本大会では、私たちデザイン関係者の原点である創造:クリエーションに立ち、今求められるクリエイター達による共創を「チーム・クリエイション」と位置づけ、それらによる「みんなでデザイン」する知見や手法などの共通理解を深めることを目指します。
続く新型コロナウィルス感染症の社会状況のなかであるからこそ、ご一緒に考えたいと思います。


プログラム

10月24日(土)


10:00(~12:00)
学生プロポジション(受付・作業)>>詳細(専用サイト)
12:00(~12:30)開会式など
12:50(~13:50)基調講演 >>詳細
14:10(~16:10)パネルディスカッション >>詳細
16:30(~17:30)学生プロポジション(発表)
17:30(~17:45)閉会式など
17:45終了(予定)

基調講演

10月24日(土) 12:50~13:50

社会心理学や組織行動学などの観点から、
テーマに向けた様々な話題を提供していただき、共通理解をもちます


山口裕幸

Hiroyuki Yamaguchi

九州大学大学院人間環境学研究院・教授、博士(教育心理学)。専門は社会心 理学、組織行動学、集団力学。組織やチームのチームワーク形成過程における対人関係と マネジメントに関する研究を進めて来た。著書に『チームワークの心理学』(サイエンス 社)、『コンピテンシーとチーム・マネジメントの心理学』(朝倉書店)、『高業績チー ムはここが違う』(労務行政)、『組織と職場の社会心理学』(ちとせプレス)他多数。


講演のポイント
1.質の高いデザインをチームでクリエイトするためのチームづくりの基盤について
2.人と人との繋がり、特に心と心の絆に焦点を当てながら、創造性な成果(=デザイン)を生み出すチームワークとはどのようなものか?
3.そのような優れたチームづくりに取り組むときに重要なポイントはどこにあるか?

キーワード チームワーク、リーダーシップ、心理的安全性、共有メンタルモデル、暗黙の協調

参考図書

『組織と職場の社会心理学』
ちとせ出版(2020年)山口裕幸(著)
『高業績チームはここが違う:成果を上げるために必要な三つの要素と五つの仕掛け』
労務行政(2016年)青島未佳・山口 裕幸・縄田 健悟(共著)
『コンピテンシーとチーム・マネジメントの心理学』
朝倉書店(2009年)山口裕幸(編著)
『チームワークの心理学』
サイエンス社(2008年)山口裕幸(著)


パネルディスカッション

10月24日(土) 14:10~16:10

これからの「チーム・クリエイション」を、
AI とデザインをキーワードにした事例などを通して俯瞰し、
実践的な知見の共通理解を深めます


パネリスト


中平健太

Kenta Nakahira

1981年生まれ。筑駒中高、早稲田大学理工学部卒業後、新卒でインクス(現ソライズ)に入社しメーカーの業務改善コンサルティングに従事。
その後インクスの同期と2009年にガラパゴスを創業。100を超える大手企業のスマホアプリ開発を行う中、デザイン産業のアナログさを痛感し、AIを活用したデザイン制作サービス「AIR Design」をリリース。「AIで、デザインを空気のように。」をコンセプトに、クライアントの広告効果を科学的に高めている。
ICC スタートアップカタパルト 準優勝、G-STARTUP 優秀賞、B-SKET デモデイ MVT(最優秀チーム)、JSSA 優勝。

>> 株式会社ガラパゴス

“ AIを活用したデザインとは。 ”
データ・AIを活用した効果的なデザインの“予測”、そして製造業から学ぶデザインの”高速性”と”再現性”。AIR Designを題材にお話します。


太刀川英輔

Eisuke Tachikawa

NOSIGNER代表。進化思考家。デザインストラテジスト。慶應義塾大学特別招聘准教授。
デザインですこしマシな未来をつくる(デザインの社会実装)発想の自然を解明し変革者を増やす(デザインの知の構造化)を目標とするデザイン活動を続け、社会課題に関わる多くのデザインプロジェクトを実現。100以上の国際賞を受賞する。発明の仕組みを生物の進化から学ぶ「進化思考」を提唱し、変革者を育成している。

> NOSIGNER

“ WHY と HOW による進化とデザイン ”
デザインの本質は、「なぜ」と「どのように」の探求にある。
この構造は実は生物の進化プロセスによく似ている。その類似性を進化思考とNOSIGNERのケースから学ぶ。


Brandon K. Hill

Brandon K. Hill

CEO & Founder, btrax, Inc.
サンフランシスコ州立大学デザイン科卒。
サンフランシスコに本社を置くクリエイティブエージェンシー btrax CEO。グローバル市場向けのイノベーション創出をミッションに、ブランディング、サービスデザイン、UXデザインサービスを提供。

– サンフランシスコ市長アドバイザー
– Startup Weekend SFデザインメンター
– 経済産業省 始動プログラム公式メンター

>btrax

>btrax 公式ブログ

大きな時代の変わり目に求められるデザイナーのマインドセットとスキルセット。
テクノロジーの進化や社会情勢が目まぐるしく変化する時代で、スタートアップにおけるデザイナーの役割とは。


モデレーター


内山雄介

Yusuke Uchiyama

東京工芸大学 デザイン学科 准教授(映像情報デザイン領域)

髙梨 令

Rei Takanashi

東京工芸大学 デザイン学科 准教授(空間プロダクトデザイン領域)


学生プロポジション

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